にんにくの種類

にんにくには多くの種類・品種が多く

スーパーに行くと、中国産のニンニクと国産のにんにくが並んでいますよね。実は、にんにくには多くの種類・品種が多くあるのをご存知ですか?
国産のにんにくは、にんにくの生産地により

  • 寒地系
  • 暖地系

に分かれます。
そこで今回は、国産にんにくの種類、 そして国産にんにくと中国産にんにくの違いについてご紹介していきましょう。

 

にんにくの種類とその特徴

国産にんにくは、中国産にんにくよりも値段が高めですが、香りと旨味が良く、料理にも使いやすいので人気があります。
では早速、国産にんにくの種類・品種についてみていきましょう。

 

①寒地系にんにく

▼青森産・福地ホワイト六片
日本一のにんにく生産地である青森産は、国産のにんにくの総生産量の約4分の3を占めています。青森産のにんにくは「福地ホワイト六片」が主力ブランド。
青森県の田子市が主な産地で寒い地方で栽培される品種です。

青森産・福地ホワイト六片

「福地ホワイト六片」は、6片の粒が大きく、辛味と甘味のバランスが良いのが特徴です。
他の国産にんにくと比べて、外皮は雪のように白く見た目が良く、 一粒一粒が大きく、栄養値が高いことがメリット
そして、味の方も東北の寒い時期を過ごして作られているため、肉質がしまっており、独特な甘みがあるのが特徴。
にんにく特有の香りがマイルドなので 、料理にも使いやすいのが人気の秘訣です。
「福地ホワイト六片」は、青森県農業試験場の栽培試験でも検査済みのため、 品質も保証されています。
「福地ホワイト六片」は、 日本一のニンニクプラントと言っても過言ではありません。

 

▼北海道産・富良野にんにく

北海道産・富良野にんにく

寒地系のにんにくには北海道産・富良野にんにくも挙げられます。北海道の大自然で栽培される寒地系のにんにくは、独特なにんにくの風味と甘みがあり、味の良さでも定評があります。

 

青森産の「福地ホワイト六片」と違って、外皮は白色ですが、りん片が赤褐色となっており、赤っぽい色をしているのが特徴です。りん片の数は6個前後となっており、茎にんにく、葉にんにくの栽培にも適してます。

 

▼北海道在来のにんにく

北海道在来のにんにく

北海道にて、昔から栽培されているピンク色をした 品種のにんにくです。他の国産にんにくと比べると、ウイルス病に強いというメリットがあります。
しかし、真っ白のにんにくの方が見た目が良いということもあり、最近は生産量が少なく、希少な品種となっています。

 

栄養価は抗酸化作用が強いフラボノイドが豊富に含まれているため、風邪予防や免疫予防にも効果的です。そして、味はニンニクの香りが強く辛口になっています。

 

②暖地系にんにく

日本へにんにくが伝わったルートは、中国から九州に伝わり、その後、四国や東北へ広がったと言われています。「暖地系にんにく」とは、九州や沖縄などの暖かい地域で作られる品種のことです。寒地系よりも一回り小さく、外皮は赤色や紫色がかかっており、りん片数は少し多く固めなのがのが特徴です。

▼壱州早生(いっしゅうわせ)

にんにく壱州早生

暖かい地方の長崎県・壱岐市で栽培される品種です。見た目の外皮は白色に近い淡褐色で、りん片の数は12個前後と多めです。そして、一個あたりの大きさは、寒地型の品種よりも小さく、軽いのが特徴です。

 

▼遠州極早生(えんしゅうごくわせ)

にんにく遠州極早生(えんしゅうごくわせ)

静岡県西部で昔から栽培されている極早生の品種です。きれいな紫色をしていて、サイズが小さく、りん片の数は12個前後あります。寒地系や暖地系の品種にはある休眠がないため、生育が止まる時期がありません。
にんにくは高温が苦手ですが、遠州極早生は気温が上がっても、休眠せずに生育を続けることができます。そのため、他の暖地系の品種よりも早く収穫することが可能です。

 

▼上海早生(しゃんはいわせ)
九州地方や四国地方で栽培される暖地系の品種です。
見た目は、外皮の白色で見栄えがよく、りん片が12個前後と多めです。
りん片の一個あたりの大きさは、寒地型の品種よりも小さくて軽めなのが特徴。
上海早生は壱州早生よりも熟期が早いので、早く収穫することができます。

 

▼沖縄早生(おきなわわせ)

にんいく沖縄早生

沖縄で栽培されている極早生の品種です。沖縄早生のりん片の色は淡桃色であり、数は12個前後と多めです。
寒地系や暖地系の品種にはある休眠がないため、生育が止まる時期がなく、生育を続けることができるのがメリット。
他の暖地系の品種よりもさらに早く収穫することができます。

 

▼島にんにく
沖縄で古くから栽培されている品種です。外皮が白色で香りが良く旨味があり、粒が小さいのが特徴です。

 

国産にんにくと中国産のにんにく

スーパーに行くと、国産にんにくと中国産のにんにくで迷ってしまう方も多いでしょう。中国産のにんにくは、ネットの中に 3個入っていて100円ぐらいですが、国産にんにくは一粒約200円なので価格的にも差があります。
しかし、実際食べ比べてみたかったはわかると思いますが、味は断然国産にんにくの方が美味しいことがわかります。今まで、いつも中国産のニンニクを食べて いる方は、一度国産のにんにくを食べてみる価値はあると思いますよ。

 

 

国内産と中国産の特徴や品種の違い

日本は、ニンニクの約60%を中国からの輸入品に頼っています。スーパーに行くと中国産のニンニクが多いのもそのためです。
ここからは、国産にんにくと中国産にんにくの特徴や品種の違いについてみていきましょう。

 

●中国産
中国最大のにんにく産地は山東省というエリアで中国産は暖地系のにんにくです。
中国から輸入されている 主な品種は

  • 壱州早生
  • 上海早生
  • 遠州極早生

のいずれかです。これらの暖地系のにんにくは 国内でも、九州や沖縄県などの南国で栽培されています。中国産は暖地系のにんにくは外皮は淡い褐色となっていて、50グラムほどの実に12片ほど入っています。

 

国内産と中国産のにんにくの見た目を比べると、 中国産は白っぽくて不透明で国産は黄色っぽくて透明感があります。
国産は黄色っぽくて透明感があり、中国産は白っぽくて不透明

 

国産のにんにくの味は少量でも辛味と旨味が舌全体に広がり、刺激が強いのですが、中国産は青臭く旨味が少ないのが特徴です。

 

にんにくを焼いて食べてみると、 国産は見が詰まってしっかり歯ごたえがあり、旨味も強くほくほくしています。中国産は歯ごたえがなく溶けてしまい、青臭さや雑味もあり、旨味はあまり感じられません。

 

では、国産のにんにくと中国産のにんにくでは、なぜここまで価格に差があるでしょうか?
それは、味の違いではなく、人件費にかかる費用です。
国産にんにくは、農産物は種まきから収穫まで 多くの人件費がかかっています。
一方で、中国では機械を使い大量生産するため人件費が削減されており、そのため末端価格が安くなると言われています。

 

まとめ

国産のにんにくの種類・品種と国産にんにくと中国産にんにくの品種

今回は、国産のにんにくの種類・品種と国産にんにくと中国産にんにくの品種が特徴の違いについてみていきました。 いつもスーパーで中国産にんにくと国産にんにくの 違いについて、気になっていた方が多いかと思います。もちろん価格も違うのですが、両者の品種も違うので味や香りも全く異なります。

 

特に青森産のニンニクは大粒で身が凝縮しているので、ジューシーで旨味があり、最高品質と言われています。にんにく好きの方は、一度食べ比べてみても良いかと思いますよ。