にんにくの調理のお役立ち情報

にんにくの調理のお役立ち情報

にんにくの調理のお役立ち情報!選び方と臭いの消し方・保存方法は?

 

にんにくを調理に使う際に、にんにくの正しい選び方、保存方法、保存期間などを知っておくと便利です。料理ににんにくを使うには、擦り下ろして生で使うのか、または加熱するのか、上手に使い分けられると良いですね。
そして、調理中に少しでもにんにくの臭いを抑える方法もご紹介します。ちょっとしたひと手間を加えると、臭いを軽減できるので知っておくと便利ですよ。
そこで今回は、にんにくを調理する際のお役立ち情報をまとめてご紹介しましょう。

 

にんにく選びのコツ

にんにく選びのコツ

野菜と果物にも美味しい選び方のコツがあるように、にんにくにも美味しいものを選ぶポイントがあるので見ていきましょう。
美味しいニンニクを選べば、新鮮なので栄養素も多く入っていると言えます。
美味しいニンニクを選ぶコツは、全部で4つあります。
ではそれぞれみていきましょう。

 

①粒が大きく重い

にんにく選びは粒が大きく重い

1つ目は、ずっしり重くて身が引き締まっているものを選ぶこと。粒が大きいにんにく程、にんにく成分のアイリンやビタミンといった栄養素が豊富に含まれています。小さいにんにくは十分に育っていないと考えられるので、栄養素も少ないのです。にんにくはなるべく大きい粒を選ぶようにしてください

 

②硬く身が詰まっている

にんにく選びは硬く身が詰まっている

触った時に柔らかいものよりも硬さがあり身が詰まったものの方が美味しいです。柔らかいにんにくは水分が少なく乾燥している可能性があるので、品質的にあまり良くありません。にんにくはなるべく重くて、身が引き締まった硬いにんにくを選ぶようにしてください。

 

③先端が尖っていて全体が丸い

にんにく選びは先端が尖っていて全体が丸い

形にもポイントがあり、にんにくの先端がすっと尖っていて、身体全体が丸っこくふっくらしているものが美味しいニンニクです。品質が良くないにんにくは、全体の形が細長かったりニンニクの先端が避けてしまっているので形が丸くないものは選ばないようにしましょう。

 

④色が真っ白

にんにく選びは色が真っ白

そして色もなるべく真っ白に近い方が新鮮で美味しいです。にんにくは、古くなると中に含まれている成分が外に出て酸化してしまい、茶色っぽく色が変わってしまうことがあるのです。ただし、品種によってはもともと茶色っぽいにんにくもありますし、茶色くても新鮮なものもあります。
選び方に迷ったら、野菜売り場の店員さんに聞いてみるのも良いと思います。

 

▼臭いが漏れているのはNG

にんにくの臭いが漏れているのはNG

にんにくの臭いが強烈で外に漏れているものはなるべく選ばない方が良いです。にんにくの臭いが強い方がなんとなく栄養素が多い気がして選んでしまいがちです。
しかし、外に臭いが漏れているということは傷がついていたり、芽が出ていたり、虫に食べられている可能性があります。 にんにくは調理をしなければ臭いはありませんので、外まで強烈に匂いがあるものは品質的に良くないので選ばないようにしましょう。

 

にんにくを加熱することで効能アップ

にんにくを調理する上で、すりおろして生で使った方がいいのか、それともカットして 加熱すれば良いのか迷うことはありますよね。
にんにくの美肌効果や健康効果をアップするならば、できれば加熱した方が効果的です。

 

にんにくは、加熱すると栄養素が失われてしまうのでは?と思ってしまいますが、加熱してもにんにくに含まれる栄養素は失われません。

 

にんにくを加熱すると、アリシンという持つ強力な殺菌効果が多少弱まる

にんにくを加熱すると、アリシンという持つ強力な殺菌効果が多少弱まるだけです。
にんにくを加熱しても、中に含まれる栄養素は失われることはなく、胃腸に優しく食べることができるのです。

 

生のにんにくは抗菌・殺菌作用が強力なので、食べ過ぎると胃痛や下痢など、体に悪影響が出る可能性があります。にんにくの臭いの元でもあるアリシンは加熱しても減ることはなく、香りが良くなるので調理するときは加熱した方がおすすめ。
にんにくを加熱することで独特の良い香りが生まれて食欲を増して、唾液や胃液などの消化液の分泌を促します。胃腸の活動を活発化させて吸収を高めることができるので効率的ににんにくの栄養素を摂取できます。

 

にんにくの1にちあたりの摂取目安量は生で食べた場合は1かけらですが、加熱して調理した場合は2〜3片食べることができます。

 

料理でにんにくの臭いを消す方法

料理でにんにくの臭いを消すためには、生よりも加熱することが効果的です。
そのため、電子レンジで加熱したりフライパンで火を通すといった方法がおすすめ。

 

①にんにくを電子レンジで加熱する

にんにく料理を作る時に臭いを少しでも減らしたいならば、電子レンジで加熱するのが効果的です。やり方は、ニンニクをラップで包み電子レンジで600Wで1~2分間加熱するだけです。

 

②にんにくをフライパンで加熱する

フライパンでにんにくを炒めると臭いを軽減することができます。
フライパンに軽く油(ごま油やサラダ油)をひいて、火を弱火から中火程度にしてフライパンを温めます。フライパンの中でにんにく全体に火が通るように転がして焦げないように揺すって火を通します。
良い匂いがして火が中まで火が通ったら完成です。

 

③にんにくを素揚げする

にんにくの素揚げも臭いを抑えることができます。
にんにくの素揚げは、まるごとにんにくを油で揚げるやり方で、ホクホク美味しく食べられる調理法です。

  1. にんにくの素揚げのやり方は、片手鍋やフライパンに揚げ油を多めに入れて、にんにくをまるごと投入します。
  2. 火を通す目安は150~160度ぐらいで約10~15分間揚げます。
  3. にんにくの良い香りが出てきて、少し焦げ目がついたら火を止めて、にんにくを取り出します。
  4. にんにくに付いた油をキッチンペーパーで軽く拭き取り、仕上げに塩を振りかければ出来上がり。

にんにくをの素揚げは使用する油で味が変わるのでごま油やオリーブオイルなどお好みの油で調理してみましょう。

 

使用後の油はガーリックオイルとして調理に利用できるので便利ですね。

 

④にんにくの牛乳煮

にんにくの臭いを消す一番効果的な方法「にんにくの牛乳煮」をご紹介します。

にんにくの牛乳煮

にんにくの臭い消しのために考案された調理法なので、にんにく効果は抜群です。
牛乳にはたんぱく質が豊富に含まれており、にんにくの臭いの成分であるアリシンと結合するので臭いを抑えることができます。

 

にんにく牛乳煮の調理法のやり方をご紹介しましょう。

  1. 牛乳を片手鍋にたっぷり入れたら、皮をむいたにんにく片を投入します。
  2. 牛乳が沸騰するまで中火で温めて、沸騰したら弱火にして15~20分ぐらい煮ます。
  3. 牛乳が焦げないように適度にかき混ぜならにんにくに火を通します。
  4. にんにく全体に火が通ったら、にんにくを取り出して、キッチンペーパーで軽く牛乳を拭き取れば出来上がりです。

 

 

にんにくの保存方法と保存期間目安

にんにくが好きな方は、一度に大量に作って保存しておきたいと思いますよね。
ここからはニンニクの保存方法と保存期間の目安についてみていきます。
にんにくを保存するには、生のまま保存する方法と加工して保存する方法の2つの方法があります。
にんにくは他の野菜と比べると長期保存できる食品ですが、少しでも長く保存したい場合は加工して保存する方法が適しています。

 

①にんにくの常温保存

にんにくをそのまま常温保存する場合は丸ごと保存すれば2週間は持ちます。にんにくを新聞紙などに包んで、冷暗所に保存しておきましょう。
なるべく乾燥させておくと長持ちするので、玄関先や涼しい日陰に吊るしておくのも効果的です。吊るしておくと適度に水分が飛ぶのでにんにくを長期保存できるのです。

 

保存する場所によって保存期間がかわりますので、なるべく湿気が少なく、温度が低い場所に置いておけば1ヶ月くらい持つこともあります。

 

②にんにくの冷蔵保存

常温保存よりも長く保存するには冷蔵庫で保存する方法がおすすめです。にんにくの外側の皮を剥いて1個ずつ新聞紙に包んでチルド室に入れておけば、約2ヶ月は保存可能です。
新聞紙でなくてもラップに包んで袋に入れたり、タッパーなどの保存容器に入れても保存可能です。
野菜室はチルド室よりも5℃くらい温度が高いので、長期保存するには必ずチルド室に入れるようにしてください。

 

③にんにくを冷凍する

生のまま保存するといずれは古くなりますが、長く保存するには皮を剥いてから丸ごと冷凍する方法もおすすめです。にんにくを1片ずつラップする時間がないとき、手ににんにくの臭いが付くのが嫌な時は、皮をむかずにそのまま冷凍しましょう。
冷凍すれば、にんにくのおいしさや香り、食感も変わらずに保存できるのがメリット。
にんにくの皮を剥いたら、1片ずつラップで包むかフリーザーバックに入れてから冷凍庫に入れます。

 

④にんにくを調味料に加工する

にんにくを加工して保存するには調味料にして保存すると便利です。にんにくの調味料を一度作っておけば、常温でも1年間は保存可能ですし、いつでも料理の調味料として使うことができます。
にんにくを毎日食べたいけど、調理すると手がにんにく臭くなるのが気になるという方にもオススメ。

 

★にんにくのオリーブオイル漬け

にんにくのオリーブオイル漬け

すりおろしたにんにくとオリーブオイルを瓶に入れて保存します。にんにく入瓶にれて、オリーブオイルはニンニクがしっかり浸るくらい瓶に注いで、しっかり蓋をしたら完成です。
生のにんにくをオリーブオイルに漬けておくだけでガーリックオイルもできるので、料理にも使いやすくなります。

 

★にんにくの醤油漬け

生のにんにくを醤油に漬けて保存すると料理に使えて便利です。

にんにくの醤油漬け

にんにくは皮を剥いて、スライスまたは細かくみじん切りにしてカットしたら瓶に入れて、上から醤油をひたひたに入れてから蓋をします。にんにくの醤油漬けの保存期間は半年ほどで、醤油は継ぎ足すこともできます。

 

野菜炒めやお肉料理、チャーハンを作る時などに、生のにんにくの代わりににんにくの醤油漬けを使うと便利。から揚げの下漬けのタレに使っても程よくにんにくの香り付けができるので美味しくなります。
醤油にもにんにくの香りがついて美味しくなるので、カツオのたたきや隠し味などにも使えます。

 

★にんにくのハチミツ漬け

にんにくのハチミツ漬け

にんにくを半分に切って芯を抜きます。
瓶の中ににんにくとハチミツを入れて保存します。
にんにくのハチミツ漬けは保存食にもなり美味しく食べられるので、大量ににんにくがある時におすすめです。

 

★にんにくの酢漬け

にんにくを半分に切って芯を抜きます。
瓶の中ににんにくとお酢を入れて保存します。
にんにくの色は、1か月以上過ぎると黄色くなりますが、2か月以内は使用できます。

 

▼にんにくを瓶に保存する時のポイント

にんにくを長期保存するので必ず瓶の容器を使いましょう。
プラスチックの容器やタッパーなどはにんにくの長期保存にはNGです。
にんにくを保存する瓶は、使用する前に必ず熱湯で10分ほど煮沸消毒して、その後に自然に乾燥させてください。
そして、にんにくは皮を剥いて1粒ずつ入れるか、またはスライスして好みの大きさにカットしてから瓶に入れましょう。

 

オイルは開封すると酸化するので、保存期間は1ヶ月長くても2ヶ月を目安に使い切るようにしてください。

 

まとめ

今回は、美味しいにんにくの選び方や臭いの消し方、保存方法についてご紹介しました。

 

  • にんにくを美味しく食べるには、まずは大きくてずっしり重く、身が詰まっていて形がキレイなものを選びましょう。
  • にんにくは冷暗所な場所に置いておけばそのまま1ヶ月は保存可能ですが、冷蔵保存や冷凍保存すると2ヶ月以上持たせることができます。
  • 料理ににんにくをよく使う場合は、オリーブオイル漬けや醤油漬け、はちみつ漬けを作っておくと便利です。

 

他にもにんにくを素揚げしたり、にんにくの牛乳煮は臭いをかなり抑えられるので、臭いが気になる方は、ぜひ試してみてください。