にんにくの臭いと口臭を消す方法
にんにくの臭いと口臭を消す方法
にんにく料理を食べた後は、口臭がかなりきつくなりますよね。
周りの人に、にんにくのキツイ臭いを振りまいてしまいますので、接客業や営業の方は 相手に不快な思いをさせないように控えている方も多いでしょう。
そこで今回は、にんにくを食べた時に口臭を消すいくつかの方法を紹介します。そして、にんにくを食べると口臭になってしまう原因についても解説していきますので参考にしてみてください。
にんにくを食べた後の口臭を消す方法
にんにくを食べた後に口臭を消すために、いくつかの方法があります。
それでは、早速見ていきましょう。
①牛乳を飲む
にんにくの臭いを消すためには、食事中または食前に牛乳を飲むと効果的です。
にんにくを食べて匂いがする原因は、硫化アリルの一種「アリシン」という成分が原因です。
にんにくに含まれる臭いの成分のアリシンは、タンパク質と結びつきやすいという性質があるため、牛乳の中のタンパク質と結合して臭いを消すことができます。
牛乳にはタンパク質と脂質が豊富に含まれているので、ニンニクに含まれるアリシンと結合して、臭いの元を包んでくれるというわけです。
通常の牛乳(生乳)でも効果的ですが、低脂肪の牛乳の方が多くのタンパク質が含まれているので、ニンニクの臭い消しに役立ちます。
にんにく料理やネギとった臭いのきついものを食べる時は、食前に牛乳を飲んでおくと、胃の粘膜に薄い膜が張られて、口臭が発生するのを予防することができます。
ただし、にんにく料理のを食べた後に牛乳を飲んでもあまり効果がなく、味の相性も良くないので、にんにく料理を食べる前に飲んでおくのがコツです。
②緑茶を飲む
にんにくの口臭を消すには緑茶を飲むと効果的です。
緑茶や抹茶には茶カテキンとフラボノイド が多く含まれており、強い殺菌効果や消臭効果が期待できます。
にんにく料理を食べている時に緑茶を飲むことで茶カテキンが働いて、ニンニクの臭いを抑えることができるのです。
ペットボトルの緑茶でも効果はありますが、お茶の濃度が濃ければ濃いほどお茶カテキンが多く含まれています。そのため、出来れば茶葉から取った濃度が濃い緑茶または抹茶の方が消臭に効果的です。
そして、緑茶だけではなくウーロン茶やジャスミン茶にもお茶カテキンやフラボノイドが多く含まれています。にんにく料理を食べる時に、ウーロン茶やジャスミン茶を注文しておくと、口臭予防にもなるのでオススメ。
飲食店でにんにく料理を食べる時は、ジュースやアルコールよりも、ジャスミン茶やウーロン茶を一緒に注文して摂取しましょう。
③りんごを食べる
にんにくの臭いを消すには、りんごを食べると消臭作用があるのでオススメ。
りんごにはポリフェノールや酵素が多く含まれており、ニンニクの臭い消しや消臭作用が期待できます。
ポリフェノールは、体内の活性酸素を除去してくれる抗酸化作用が働きが知られていますが、にんにくの臭いを消す消臭作用にも効果を発揮します。
できれば、にんにく料理を食べている時にりんごも同時に摂取すると口臭予防に効果的ですが、味の相性が良くないので、食後にりんごを摂取すると良いでしょう。
にんにく料理を食べた後に半分ぐらいのりんごを摂取すると、りんごに含まれるポリフェノールと酵素が働いて、ニンニクに含まれる臭いの成分アリシンを消臭して爽やかな匂いに変えてくれます。
りんごの皮にもポリフェノールが多く含まれているので、皮ごと食べると臭い消しに効果的です。ちなみに、ポリフェノールが多く含まれている食品は、リンゴの他にも、
- ブルーベリー
- プルーン
なども挙げられます、
そして意外にもチョコレートにもポリフェノールが含まれているので、ニンニク料理を食べた後にひとかけら食べると消臭予防になりますよ。
また、野菜ではパセリやほうれん草といった緑黄色野菜、ごぼうにもポリフェノールが含まれていますので、にんにくと同時に食べると良いです。
④歯磨き・ブレスケアをする
にんにくの口臭を予防するには歯磨きをしたり、ブレスケア口臭清涼剤を使うのもひとつの方法です。
食後に歯を磨いたり、洗口液でうがいをするとある程度のにんにくの臭いを消すことができます。
しかし、一時的な消臭効果になるのでにんにくの臭いを持続的に消すのは難しいと言えます。
お口の中だけでなく胃の中の臭いまで抑えるには、口の中で舐めて溶かす口臭予防のタブレットがオススメです。
にんにくの臭いの原因
なぜにんにくを食べると口臭が発生してしまうのか、その原因についてみていきましょう。
にんにくを食べると、1時間から2時間後に口臭が発生しますが、時間の経過ごとにだんだんと匂いも変化していくことが分かっています。
にんにくの口臭の原因はニンニクに含まれるアリインという成分が元になります。
実はアリイン自体は臭いがありませが、にんにくを切ったり炒めたり調理されると、アイリンはアリナーゼという酵素と結びつきます。
そして、硫化アリルのアリシンという物質に変化するのですが、その時にあの独特な臭いが発生するのです。
にんにくの臭いは時間経過と共に変化する
にんにくを食べてから1~2時間後は、にんにくの残留物質がアリルスルフィド類に変化して、にんにく特有の刺激臭となり口臭がキツくなります。
そして、にんにくに含まれるアリシンは、時間の経過とともにメチルメルカプタンや硫化水素を増加させて、他の臭いも発生させてしまうのです。
にんにくを食べて数時間が経過すると、硫黄系の腐敗臭が混ざったような複雑な臭いに変化していきます。
にんにくが胃で消化されると、アリルメルカプタンが発生して、息として逆流して吐き出されます。腸からアリルメルカプタンが体内に吸収されて、毛細血管を通じて体中に広がり、体中の毛穴からも臭い匂いが放出されるのです。
そして、アリルメルカプタンが毛穴の老廃物と混ざることによりさらに臭いがキツくなります。
にんにく自体の臭いは、食べてから2〜3時間で消えると言われていますが、化学反応により様々な臭いが複合的に発生します。
このように、にんにくは時間の経過と共に胃の中で様々な物質の臭い成分が発生するので強烈な体臭になるのです。
にんにくの口臭が完全に消えるには、16時間くらいかかるとも言われていますのでかなり強烈だと言えますね。
にんにくは適度に摂取しよう!
にんにくの口臭の原因は、硫化アリルのアリシンが原因だと述べました。しかし臭いの成分であるアリシンは、実は栄養素としてはかなり優秀な成分でもあるのです。
例えば、風邪のウイルスを撃退する免疫力をアップしたり、疲労回復、冷え性、血行促進する効果が期待できるのです。
そのため、にんにくは適度に摂取すると美容と健康に良いメリットがたくさんあるというわけです。
- 1日のにんにくの摂取目安量は、生であれば1片、加熱した場合は2〜3片程度。
にんにくを食べ過ぎず、摂取量を抑えれば美容と健康のために大変役立つ食品だと言えます。
まとめ
今回は、にんにくの臭いを消す方法や臭いが発生してしまう原因についてご紹介しました。
にんにくを食べてから2〜3時間後は口臭が気になる程度です。
しかし、6時間を過ぎた頃は胃の中から嫌な臭いが発生して、体臭までしてしまうので注意が必要です。
にんにくを食べ過ぎると、口臭や体臭がきつくなるので摂取量を守ることが大切。消臭対策には、食前に牛乳を飲んで予防したり、食後にリンゴを食べて臭いを消す方法もおすすめです。
にんにくは適度に摂取すれば、美容と健康に役立つので上手に摂取していきましょう。